今回補修してきたのは、
「人工大理石の穴を無くして!」
という依頼でした。
写真の小さいほうの穴を無くしてとのことです。
間違えて空けてしまったみたいです。
この写真は、既に下処理をしちゃった状態なんですけど、
分かりますか?
元々は上の穴のように、四角くくり抜いている状態です。
このままパテで穴をふさいでしまうと、
パテが食いつく面積が少ないので、
補修後すぐにヒビや割れの原因になってしまいます。
なので下の穴のように、
穴の周りを斜めに削っていき
“すり鉢状”になるようにしてパテの食いつく面積を広げてあげます。
こうすることで、後でパテを打った部分が割れる確率が限りなく低くなります。
この状態で、裏にバックアップをしてきます。
裏は隠れるらしいので、補修しなくてもいいとのことでした。
たまたま、
この穴に丁度ハマる木の破片があったので、それをアルテコで固めていきます。
(よかった^^)
しっかりと動かないように固定出来たら、
次はパテを打っていきます。
この人工大理石は、かなり柔らかい素材で、
さくさく削れてしまうので、パテ部分を削る際に段差の違いが出ないように
できるだけパテは擦切って打ちました。
パテを乾燥させている間に、人工大理石の色を調色していきます。
写真だと単色に見えると思うんですが、
実は2色入ってます。
メインの白色と、その白に少し黒を足したグレーの2色を
今回もスパッタという特殊な吹き方で塗装します。
(スパッタ塗装に関してはこちらの記事に詳しく書いてます ↓↓↓)
2色を違和感が出ないように、吹き分けていき、
穴が見えなくなるまで塗装していきます。
通常の吹き方をすると、補修箇所が部分的に艶が上がったり、
補修した跡が、
のぺーっと
した感じになってしまいますので、
石関係の塗装は、基本的にスパッタ塗装をしています。
写真ではわかりにくいですが、こんな感じで仕上がりました。
お客様も「全然わからない、補修屋さんってホントにすごいね!」と喜んでいただけました。